少年兵の話は、決して昔の話ではありません。
2015/08/14
先日、沖縄の少年たちが兵士にされて、戦いの最前線に送られていたという事実をNHKが特別番組で取り上げていました。
普通の元気な少年たちが親許から離され、厳しい訓練や制裁という名の暴力を受け、自分の意思を失い、「自分はお国のために死ぬのだ」刷り込まれていく……
その過程は、今、まさにこの地球のある場所で行われていることと同じです。
村を襲撃し、家族から切り離した子供たちを兵士として、また自爆テロを行う要員として変えていく……
「神のためだ」、「人々のためだ」と刷り込まれて、「死んだら天国に行ける」と言われ、兵士として戦場へ、あるいはテロリストとして人々が暮らすところへ送り込まれる。
「子供の人権を守る」などという考えはそこにはありません。
平和な世界・平和な時代に生きている私たちが「なんてひどいことをするんだ」、「子供たちが可哀想だ」と言っても、その場にいる大人たちと私たちの考えはあまりにも違い過ぎます。
彼らの心には私たちの言葉は届きません。
それでも、いつまでも子供たちがそういう状況にあることが許されてはいけないと思います。
全ての子供たちが安全な環境で家族や友人たちと暮らし、子供らしく過ごして、教育も自由に受けられる。
そんな世界が来ることを願い、微力ながらも私たちに何が出来るのかを考えていきたいと思います。
明日8月15日は、日本にとっては終戦記念日。
それ以来、日本は戦争をしていません。
その日に、かつての沖縄の少年たちと同じようなことを強いられている子供たちのことも考えてみませんか。