誰に相談したらいいの?
2015/10/09
職業柄、友人に会った時など、皆さんが気になっていることについて質問を受けたりします。
多いのは、子供さんがいない人からの将来に対する不安。
それに、家族がもし介護が必要になったら…という不安です。
まず、子供さんがいないということです。
例えば甥や姪で、老後のことやお墓のことを託せそうな人がいれば心配はないですが、そうではない場合。
①老後に、もし介護が必要になったら…
認知症で判断力が不十分になれば成年後見制度が利用できます。
しかし、判断力が不十分ではないと、寝たきりなどになっても成年後見制度は利用できません。その場合でも、委任契約を利用して財産管理などをしてもらう方法はあります。
また、契約で見守りを受ける方法もあります。
他にも民事信託(家族信託とも呼ばれています)を利用する方法もあります。
②葬儀や家の片づけなど
葬儀など亡くなった後のことを親しい人に頼み、それをしてもらうことを条件に財産の一部を遺贈する旨を遺言書に残す方法もあります。
また、任意後見契約と共に死後事務委任契約を締結する方法もあります。
③財産の処分方法
遺言書があれば、お世話になった人や死後のことをお願いした人に財産を遺贈することができます。
次にご家族の方が、介護が必要になった場合。
ケアマネージャーさんに相談するのも方法の一つです。皆さんのお近くにもケアプランセンターなどがあると思います。
認知症などでご本人の判断力が不十分な場合は、成年後見制度を利用できます。ご家族・ご親族の方が後見人になることもできますが、第三者に後見人をしてもらうこともできます。
方法は一つではなくて、選択肢が幾つかある場合もあります。
とは言っても、まず、誰に相談していいかも分からないこともありますよね。
そんな時は「街の法律家」と呼ばれている行政書士に声をかけてください。
皆さんのお話をお聞きして、どのようにすればいいかをご説明させて頂きます。
将来の不安を解消し、これから起きるかも知れないことに対処するためにも、ぜひご相談ください。